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2026.1.9 お知らせ  赤ちゃんの尿中サイトメガロウイルス検出の検査を始めました

 先天性サイトメガロウイルス感染とは、妊娠中に胎児がサイトメガロウイルスに感染することにより新生児に発育不全、脳室拡大、水頭症、小頭症、大脳皮質形成不全、肝脾腫、紫斑、難聴、網脈脈絡膜炎等を発症することです。

 お母さんが妊娠中に初感染した場合30~40%の確率で胎児感染がおこりますが、お母さんが妊娠前にサイトメガロウイルスに対する抗体を持っていた場合(約60%の人は抗体がある)でもウイルスの再活性や再感染により、赤ちゃんに感染を起こす(0.5~1%)ことがわかっています。サイトメガロウイルスに母子感染した70~80%の赤ちゃんは無症候性で、数年経過してから難聴や発達障害等が認められ、そこで初めて検査をして感染が判明します。

 赤ちゃんがサイトメガロウイルスに感染した場合の症状として難聴があります。入院中の聴覚検査でリファー(引っ掛かる)となり可能性がわかることもありますが、感染していても聴覚検査をパスしてしまうことがあります。(聴覚検査での先天性サイトメガロウイルス感染児の検出率は40%)。そこで当院では入院中の聴力検査でパスした場合であっても、無症候性のサイトメガロウイルス感染の可能性を検査できる方法として、赤ちゃんの尿を検査することでサイトメガロウイルス感染を見逃さないために希望の方に検査を行っています。(聴覚検査で結果がリファーになった場合は高次医療機関へ紹介受診となります。)

 赤ちゃんのサイトメガロウイルス感染が判明した場合、適切な時期(生後2ケ月以内)に治療を開始しないと精神発達遅延や後遺症が進行する可能性があります。先天性サイトメガロウイルス感染症の診断を早く行うことで難聴の進行の抑制や、神経発達予後の改善が期待できます。

 おむつの中に不織布シートを入れて尿を採取するだけで検査ができるため、赤ちゃんに大きな負担はありません。(尿の採取と検査提出方法が厳格なため、ベビー室でお預かりしているときに検査を行います)

 この検査は自費で希望された方のみ入院中に行っております。検査をご希望の方は入院時に検査申込書を記入、その他の書類とともに提出してください。

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