コラムCOLUMN

2022.9.2

妊娠初期(4〜15週)

妊娠・出産の基礎知識

妊婦健診ってどんなことをするの?

妊娠中は妊婦さんと⾚ちゃんの健康を守るためにも、定期的な妊婦健診を受ける必要があります。
妊婦健診とは健康診断とはどう違うのでしょうか?「定期的」とはどのくらいの頻度なのでしょうか?

これから⾚ちゃんを考えている⽅、妊娠が分かったけれどまだ医療機関へ⾏けていないという⽅は、ぜひお早めに妊婦健診について知っておきましょう!

妊娠中の病気を防ぐための妊婦健診

妊婦健診とは「妊婦健康診査」の略称です。ご⾃⾝の体調に異変がないかを確認し病気を未然に防ぐ健康診断のように、妊娠中の体調・⾚ちゃんの様⼦を定期的に確認をし、病気の発症・発育の問題を防ぎます。

⾚ちゃんへの影響を考えると⼿術・投薬はなどの治療⽅法が限られてしまうため、妊娠中に重病に罹ってしまうと治療は困難になります。

妊婦健診を受けておくと何かがあっても早い段階で対応ができるため、より安全にお産ができる可能性が⾼くなります。
「これまで病気になったことないから⼤丈夫!」
と思わずに、きちんと出産まで妊婦健診を受けましょう。

妊婦健診を受けていないと出産が難しくなる?

現状として、妊婦健診を受けずに陣痛が起こってから初めて医療機関へ⾏く妊婦さんもいらっしゃいます。
しかし、妊婦さんと⾚ちゃんのこれまでの健康状態や⾚ちゃんの発育状態などが分からない上、受け⼊れ準備も整っていないこともあり、対応できる医療機関が限られてしまいます。
受け⼊れ先が⾒つからずに陣痛がはじまっているのに遠⽅の医療機関へ向かう…そんな危険な状態になる可能性があります。

妊婦健診の内容

妊娠初期〜23週

4週間に1度、合計4回の受診をお勧めしています。
医師による問診と診察、基本検査、保健指導などを⾏います。

検査内容

⼦宮低⻑、腹囲、⾎圧、むくみ、尿検査、体重

初診時
⾎液検査
⼦宮頸がん検診

期間内に1度超⾳波検査

妊娠24週〜35週

2週間に1度、合計6回の受診をお勧めしています。
医師による問診と診察、基本検査、保健指導などを⾏います。

検査内容

⼦宮低⻑、腹囲、⾎圧、むくみ、尿検査、体重

期間内に1度 
⾎液検査 

B群溶⾎性レンサ球菌超⾳波検査

妊娠36週~出産

1週間に1度、合計4回の受診をお勧めしています。
医師による問診と診察、基本検査、保健指導などを⾏います。

検査内容 

⼦宮低⻑、腹囲、⾎圧、むくみ、尿検査、体重

期間内に1度
⾎液検査超⾳波検査

医療機関や妊婦さんによって様々ですが、厚⽣労働省が勧めている妊婦健診のスケジュールは以上のようになります。

検査の結果を踏まえて、⾷事や⽣活に関する保健指導を⾏っております。妊娠中は体重増加や⾎糖値の上昇など、普段とは異なる症状で病気を発症する⽅も多くいらっしゃいます。分からないことや困ったことは保健指導でご相談ください。

また、こちらはあくまでも妊婦健診の例になります。
普段とは違う症状や困ったこと、不安やお悩みがあるときは、スケジュールに合わせたりせずにすぐに医療機関を受診してくださいね。

定期的な妊婦健診で安⼼した毎⽇を過ごしましょう!

妊娠中は不安なことや悩み事、誰に相談したらいいか分からないことなどがたくさんあります。妊婦健診なら、そのときのご⾃⾝の妊娠周期と⽣活状況・体調にあわせて的確なアドバイスができます。

「妊娠が分かっているのにまだ⾏けていないから⾏きづらい…」
「ちょっと違和感があるけど前回の健診では異常なかったし⼤丈夫…」

そう思っている⽅もいらっしゃるかもしれません。妊婦さんは普段以上に体調が変化しやすくなります。
「あれ?」と思う前に、早めに医療機関を受診しましょう!

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