コラムCOLUMN

2022.9.2

妊娠後期(28〜40週)

入院・出産について

妊婦健診と出産が同じ医療機関であるメリット

「妊婦健診を受ける医療機関と分娩する医療機関って同じ⽅がいいの?」 
「途中で転院したいけどいつまでに⾏えば…」

医療機関についての相談って通院している医師には聞きづらいですよね。 
⾥帰り出産やお仕事の関係で妊婦健診を受けた医療機関とは別のところで分娩をする⽅も多くいらっしゃいます。

今回は、同じ医療機関で分娩をするメリットと、転院をするときの注意点についてご説明します。

妊婦健診と分娩が同じ医療機関だと…

お⺟さんと⾚ちゃんの体調管理もバッチリ

妊婦健診を受けた医療機関でしたら、ご⾃⾝の体調や健康状態も⾚ちゃんの発育状況も把握しているため、分娩の際にどんなことが想定されるか・どんな準備が必要かなど事前に予想がつき、お互いに安⼼して出産に臨めます。

予約や紹介状などの⼿間が不要

ほとんどの医療機関では、これまでの検査内容を元に分娩を⾏う医療機関を紹介し、紹介状を書いてくれて、予約まで⾏ってくれます。そのためご⾃⾝にかかる⼿間などは少ないです。 

とはいえ、これまでのお付き合いのある医療機関とは別のところで⼤丈夫なのか、先⽣は⾃分と合う⼈か、通いやすい医院か…⾊々と不安がおきますよね。ただ、症状や設備状況などによっては転院が必要なこともあります。 

「ここで分娩までしたい!」と思っていても難しい場合もあるため、先⽣の意⾒を元に転院するかどうかを考えましょう。

転院は32週までに⾏うのが理想

妊婦健診を受けた医療機関と同じところで分娩したい! 
そう思っていても、現実的に難しい⽅は多くいらっしゃいます。

  • ⾥帰り出産をする
  • 職場に近い医療機関で受診していたため、出産となると家から遠くなる
  • 妊婦健診を受けていた医療機関は分娩を⾏っていない

など、どうしても転院が必要になる場合があります。
別院で分娩を⾏う際、⼀般的には妊娠33〜34週までに転院先を受診するようにおすすめされています。
ギリギリに転院して検査を受けたら受け⼊れが難しいと⾔われてまた別院に…という可能性も。

特に早産の可能性があるときなどは、NICU(新⽣児集中治療室)の有無が重要になります。
万が⼀に備えて、できる限り早めに転院先を決めて受診しましょう。

転院先初診時に持参するもの

  • ⺟⼦⼿帳 
  • 健康保険証 
  • 紹介状 
  • 検査結果のコピー

⾃分に合った医療機関で安⼼してお産に臨みましょう

妊婦健診と分娩する医療機関が同じだと、⼤きな安⼼感があります。
しかし現実的に難しい⽅もいらっしゃるため、「絶対同じじゃないと!」と強要してはいけません。
妊娠が分かったら出産を踏まえて医療機関を調べて妊婦健診を受けるようにしましょう。
⾥帰り出産などではじめから他院で分娩が決まっている⽅は、早い段階で担当医に相談することをおすすめします。

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