妊娠初期(4〜15週)
妊娠・出産の基礎知識
産院はどうやって選ぶ?産院の選び方とポイントをご紹介
妊娠がわかって、産院を選ぼうと思っても、どのように選べばいいのか、何をみたらいいのかわからない方もいますよね。
この記事では産院の選び方と産院を選ぶときのポイントについてご紹介します。
産院の選び方は?
産院を選ぶとき、多くの方はまわりの人の口コミやインターネットから情報を収集することが多いでしょう。地域によっては産院が選べるほどない場合もありますし、都市部ではありすぎて何を基準にするか悩むこともあるでしょう。
産院を選ぶポイント
産院を選ぶポイントは何を重視するかによるので、人によりさまざまです。多くの場合、以下のようなポイントを確認して選ぶので、自分は何を重視するのか?考えながら参考にしてくださいね。
- 出産費用
- 施設の特徴
- 立ち会い分娩の有無
- 無痛分娩の有無
- 個室か大部屋か
- 母乳育児の考え方
- 母子同室か母子別室
- 医師や病院との相性
出産費用
出産費用は自費のため、産院により費用の差は大きいです。出産育児一時金の範囲内の場合もあれば、サービスが充実しているため、費用がかかることもあります。
施設の特徴
産院は大きく分けて、総合病院・産科専門の診療所(クリニックなど)・助産院の3つです。
総合病院の特徴
総合病院の特徴は、産婦人科以外の診療科もあることで、合併症がある場合も対応可能です。また、小児科やNICUがある場合、緊急の時でもすぐに適切な処置を行ってくれます。
デメリットは患者数が多く、待ち時間が長い傾向にあること、同じ医師に診察してもらわず、診察ごとに医師が異なる場合があります。また、研修機関である場合は研修医や学生などが立ち会うこともあります。食事や産後のサービスは診療所に比べると劣ると感じることもあるようです。
産科専門の診療所(クリニックなど)
産科専門の診療所は入院のベッドが20床未満の施設を言いますが、規模は施設によりさまざまです。診療所は産科専門に行っているため、同じ医師が診察を担当してくれ、入院中から産後のケアまで積極的に行っていることが多く、相談がしやすいというメリットがあります。また食事やサービスなどが充実していることが多いでしょう。
デメリットは合併症がある場合は選択できないこと、緊急時などに対応できないため、提携している総合病院へ転院しなければならないことがあります。
助産院
助産院は開業している助産師が妊婦検診から産後まで対応してくれる施設です。自宅で出産できる場合もあり、アットホームな雰囲気で家族と共に出産を迎えられること、陣痛中もずっと付き添ってくれるといった安心感もあります。
デメリットは助産師だけで対応するため、医療行為ができず、処置が必要な場合は提携先の医療機関に転院が必要なことです。
立ち会い分娩の有無
立ち会い分娩を希望している場合は、事前に確認しておきましょう。産院によってはパートナーのみ立ち会い可能なこともあります。里帰り出産を希望している場合などは、立ち会いは誰ができるのかまで確認しておきましょう。
個室か大部屋か
出産後の部屋が個室か大部屋かどうかも事前に確認しておきましょう。個室を希望している場合でも、空きがなければ大部屋になる可能性があるのか、大部屋の場合何人部屋なのか確認しておくといいですね。
母乳育児の考え方
母乳育児を推進しているかどうかも産院によって異なります。母乳育児推進の病院の場合、ミルクをあげず、母乳を頻回にあげることになります。混合授乳を希望している場合は、産院の方針を確認しておくといいでしょう。
母子同室か母子別室
産後赤ちゃんと一緒に部屋で過ごすのが母子同室、授乳などお世話のタイミングで一緒に過ごし基本的に新生児室で預かってもらうのが母子別室です。
医師や産院との相性
医師や産院との相性も大切です。妊娠中や産後、困ったことや気になることを聞ける環境かどうか、医師を信頼できるかどうかは大切です。
里帰り出産の場合は?
里帰り出産の場合も選ぶポイントは変わらないですが、以下の点を事前に確認しましょう。
- 分娩予約について
- 里帰りの時期について
分娩予約方法は受診が必要な場合もありますので、事前に必ず確認しましょう。
里帰りの時期は遅くとも妊娠34週までには里帰り先の産院へ受診が必要ですが、それ以前に受診が必要なこともありますので、事前に確認してくださいね。
まとめ
何を重視して産院を選ぶのかは人によって異なります。また、希望している産院があっても合併症や妊娠中の経過から転院が必要なこともあります。
自分にあった産婦人科で安心して出産を迎えられるよう、事前に調べて確認しましょう。また、どのような産院で出産をするのか、家族ともしっかり話し合いましょう。