基礎体温は妊娠を望む⽅だけが付けるものと思っていませんか？
実は、基礎体温が医療機関受診のきっかけとなり、病気に気づく⼿がかりとなったケースも多くあるのです。
⼥性ホルモンのバランスはおよそ1ヶ⽉単位で変化していきます。

基礎体温を毎⽇計測し記録していくことで、⾃⾝の体調の変化や排卵、⽉経などの予測をつけることができます。

基礎体温の測り⽅

1.前の晩から体温計を準備

基礎体温を測るための婦⼈体温計を枕元やサイドテーブルに⽤意しておきます。

2.朝起きた状態で

起き上がらずに、布団の中で横になったままでOKです。 
朝起きてトイレに⾏ってお⽔を飲んで～…では正確な基礎体温は計れません。

3.体温計を⼝の中に⼊れる

体温計の先端部を⾆の裏側の奥（付け根部分）に当て、軽く⼝を閉じます。
このとき⼝呼吸をすると正確に計れなくなってしまうため、気をつけてください。

以上が、基本的な基礎体温の測り⽅です。

しかし、基礎体温を測る際には、他にも注意すべき点があります。

正確に基礎体温を測るための3つのポイント

1.婦⼈体温計を使う

基礎体温の変動は⼩さく、精密な体温計でないと正確に測ることができません。基礎体温計測専⽤の体温計を使⽤しましょう。

また、体温計には実測式と予測式があります。実測式は計測にかかる時間（3〜5 分）ほどかけて基礎体温を測るため、⽐較的正確な数字を出せます。⼀⽅の予測式は10〜30秒ほどで計測した体温でおおよその基礎体温を予測して出してくれます。お仕事や家事で忙しい⽅は予測式もありますので、ご⾃⾝に合う⽅を選んでくださいね。

2.毎朝同じ時間に測る

基礎体温はできる限り毎朝同じ時間に測ることをおすすめします。
休⽇や忙しい⽇などで測りそびれてしまっても、そこで⽌めずに翌⽇から改めて測るようにしましょう。
最近はアラーム機能付きの体温計もあります。つい忘れてしまう…という⽅にはおすすめです。

3.しっかり睡眠をとる

睡眠不⾜では正しい基礎体温を測ることができません。
⼗分な睡眠時間を取ってから基礎体温を測るようにしましょう。

測った基礎体温は表に記⼊

⼿帳などに基礎体温の値だけメモをしているという⽅も多いかもしれません。 

しかし、できるだけ体温の上下がわかりやすいようにグラフでの記⼊をお勧めします。その際に、⽉経や体調の変化などをメモしておくと、ご⾃⾝の周期も確認できます。

最近では婦⼈体温計と連動して計測結果を残してくれるアプリもあります。 

ご⾃⾝に合った⽅法で基礎体温を記録に残してくださいね。

少しでも数値に不安を覚えたら婦⼈科へ

基礎体温の数値は⾮常に細かく、平均体温・平均基礎体温も個⼈差があるため⼀概に「こんな数値で病院へ」とは⾔えません。ただ、先述のようにグラフに残していると
「あれ？いつもと違う動きになってる」
「周期が遅れているけど他で変わったところはないし…」
と、ご⾃⾝の体調の変化に気づくことができます。
少しでも「あれ？」と思った時は、いつでもクリニックへお越しください。