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2022.11.30

妊娠後期(28〜40週)

マタニティライフの過ごし方

妊娠中は温泉に入ってもいいの?妊婦さんが温泉を楽しむためのポイントを紹介

つわりが終わって体調が良くなってきたら、「温泉に入ってリラックスしたい」「今のうちに温泉旅行を楽しみたい」と思う妊婦さんも多いのではないでしょうか。今回は、妊婦さんが安心して温泉を楽しむために気をつけたいポイントについて紹介します。

※温泉入浴を問わず、旅行についてはリスクを伴うため妊娠時期にかかわらずお勧めしておりません。遠方へのご旅行についてはご自身の体調管理と主治医の判断のもと、自己責任にてお願いいたします。

妊娠中は温泉に入れないって本当?

「妊娠中は温泉に入れない」という説もあり、温泉に行きたいけどためらっているという妊婦さんもいるかもしれません。実際のところはどうなのでしょうか。

妊娠中は温泉に入っても大丈夫!

結論からすると、妊婦さんが温泉に入っても問題はありません。昔は、「温泉法」という法律で妊娠中の温泉浴が禁じられていたため、「妊娠中は温泉NG」のイメージがいまだにあるのかもしれませんね。

しかしこの法律は、妊娠中に温泉に入ってはいけないという医学的な根拠がないために改正されました。現在は何も制限されておらず、妊婦さんが温泉に入っても大丈夫です。

妊娠中にうれしい温泉のメリット

妊娠中の温泉はリスクや注意点が注目されがちですが、妊婦さんにうれしい効果もたくさんあります。

リラックス効果がある

妊娠中はホルモンバランスの影響で気持ちが不安定になりやすく、ストレスで身体も緊張しがちなもの。温かいお湯にゆったりつかると、全身の血流が良くなりリラックスできますよ。気分もリフレッシュできるので、ストレス解消にもつながります。

冷え性が改善される

妊娠中は身体を温めることも大切です。温泉につかると全身の血流が良くなり、手や足の先までしっかり温まります。手足の冷えに悩んでいる妊婦さんも改善が期待できるでしょう。

肩こり・腰痛が和らぐ

妊娠中はおなかが重くなることで腰痛を感じたり、筋肉の緊張で首や肩のこりが生じたりすることがあります。温泉につかると身体の緊張がほぐれて血流が良くなるので、痛みの緩和につながります。

妊婦さんが温泉を楽しむために気をつけたい5つのポイント

どんなに元気でも、やはりいつもとは違う妊娠中の身体。妊婦さんが温泉を楽しむためには、いくつか気をつけておきたいポイントもあります。

なるべく近場の温泉を選ぶ

妊娠中の温泉は、もしも急におなかが張ったり出血があったりした場合のことを踏まえて、かかりつけの病院に受診できる距離が望ましいでしょう。万が一出産になってしまうと、コロナ禍では急な受け入れができないケースもあるので、なるべく近場の温泉を選びましょう。

転ばないように注意する

温泉の成分などによって床が滑りやすくなっていることがあります。滑って転んでしまうとおなかが刺激を受けて破水などのリスクにもつながります。温泉に出入りする時は手すりを持つ、移動はゆっくり歩くなど転ばないように気をつけましょう。

高温のお湯や長湯は避ける

42度以上の高温のお湯は、血圧が急上昇したり温度差によって立ちくらみを起こしたりする危険があります。また、妊娠中は血流が多くなっているため長湯をするとのぼせやすくなってしまいます。温泉に入る時は、ぬるめのお湯で10分以内にしておくと安心でしょう。

空腹時・食後すぐの入浴は避ける

空腹の状態で入浴すると貧血を起こしやすく、逆に満腹すぎると消化不良を招きやすく気分が悪くなってしまうことも。温泉に入るなら、空腹時を避け、食後1時間程度の時間をあけてからがおすすめです。

1人での入浴は避ける

妊娠中は体調が変わりやすく、入浴時は立ちくらみなどを起こしやすくなります。何かあった時のために家族や友人と一緒に入浴するか、なるべく周りに人がいる時間帯を選んで入浴すると安心です。

まとめ

体調の変化しやすい妊娠中ですが、十分に気をつけて準備をすれば妊婦さんも温泉を楽しむことができます。

赤ちゃんが生まれてからしばらくは忙しくなり、しばらく温泉にも行けなくなってしまうので、夫婦の思い出づくりに出かけてみるのもいいですね。

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