妊娠後期(28〜40週)
妊娠・出産の基礎知識
【新生児との付き合い方】「かわいいけれど、ずっと一緒の部屋で過ごすのはしんどい…」と思っているママへ
赤ちゃんが生まれて、新しい家族が増えた喜びを感じていたのに、いざ本格的に毎日のお世話が始まると「しんどいな…」と思っている人もいるのではないでしょうか。
今回は、新生児との付き合い方、距離感の取り方について解説していきます。「ずっと一緒はしんどい…」と思っているママは、パパに任せたり地域のサポートを活用したりしながら意識的に1人の時間を作ってくださいね。
産後のお世話はしんどい?
赤ちゃんが生まれた喜びも束の間、いざ家でのお世話が始まると大変です。
授乳・オムツ交換・寝かしつけを繰り返しているとあっという間に1日が終わってしまいますよね。「何もしないで今日も1日が過ぎてしまった…」と感じることもあるでしょう。
しかし「何もしていない」なんてことはありません。1日1日、赤ちゃんを大切に守り、命をつなぐという大役を果たしていることを忘れないでください。
人生の中でたった28日しかない新生児期を、自信を持って幸せな気持ちで過ごしてほしいと思います。
新生児の子育ては計画どおりに進まないもの
・「赤ちゃんが寝たら自分のご飯を食べよう」と思うのになかなか寝てくれない
・「3時間くらいは寝るだろうから、自分もお昼寝をしよう」と思えば1時間で起きる
・「オムツ交換、授乳OK!遊んでいる間に夕飯を作ってしまおう」と思えばグズグズ…
このような感じで、新生児のお世話は計画どおりにいきません。赤ちゃんはお母さんを困らせようとしている訳ではないのですが、自分の思うように進まなければどうしてもイライラしてしまいますよね。
赤ちゃんが生まれるまでは自分のペースで仕事や生活をしてきたのですから、計画どおりに進まないことに対してイライラしたり疲れたりしてしまうのも当然です。
しばらくの間は
・効率的に物事を進めることはできない
・合理性を求めない
これから育児をしていくうえで、この考え方ができるようになると精神的に解放されます。どうか良い意味で吹っ切れてほしいと思います。
新生児の育児はママ一人でするものではない
パパが育休をとっている人、育休はとっていないけれど定時に上がって帰ってこれる人、パパの帰りが遅い人…家族によって状況はさまざまでしょう。
◎パパが育休をとっている人
ぜひ夫婦で一緒に新生児期のお世話を乗り越えてください。母乳をあげることはママしかできない仕事ですが、おむつ交換や沐浴など、そのほかのお世話はパパもできます。
そして1回30分でもいいので、赤ちゃんをパパに任せて1人で外出や散歩をする時間を作ってください。また睡眠不足解消のためにゆっくりと寝るのもいいですね。パパと交互にリフレッシュ時間を作ることで、新生児期のお世話をより楽しめるようになるでしょう。
◎パパが定時に上がって帰宅する人
ママは日中1人で赤ちゃんのお世話をすることになります。新生児期は、ママの身体も無理は禁物の時期ですから、頼れるサービスや家電には頼りましょう。
・地域の子育てサポートを活用し、育児や家事を手伝いに来てもらう
・沐浴は帰宅したパパにお願いする
・ドラム式洗濯乾燥機やお掃除ロボットなどの便利家電を活用する
お金は必要になりますが、ママが無理して倒れないようにしましょう。また、パパが帰宅した後は夫婦で話す時間も作ってくださいね。
ゆっくりと話すのは難しいかもしれませんが、日中喋り相手がいないママにとってパパと話せる時間はリフレッシュにもなるはずです。
パパがお休みの日には昼寝をしてまとまった睡眠時間を確保したり、少しの時間でもいいので1人で外出する機会を作ってみてください。リフレッシュできると、またいつものお世話もがんばれますよ。
◎パパの帰りが遅い人
感覚的には1人でお世話をしていると感じてしまうママも多いかもしれませんね。
・頼れるサービスを活用する(産後ケアや地域のファミサポを利用、家事代行、宅配弁当など)
・実家の親に来てもらう、もしくは里帰りをする
赤ちゃんと少し離れてホッと休みたいと思っても、パパがいないため難しいでしょう。また夜の授乳や寝かしつけをパパに代わってもらうことも困難だと思います。
そのようなときは、周りの人に甘えることも大切です。ママが無理をして倒れてしまっては大変ですからね。家族に頼ることが難しければ社会のサービスを検討して、少しの間赤ちゃんと離れる時間を作りましょう。
まとめ:少しの時間でも子どもと離れる時間を作ろう
新生児の育児は体力的にも精神的にも大変です。「いつまで続くのだろう…」と思うこともあるかもしれません。
「ずっと一緒はしんどい…」と思っているママは、パパや両親、地域のサービスに頼って意識的に1人の時間を作りましょう。
少しの時間でも誰かにお世話をまかせて、赤ちゃんから離れる時間を作るとリフレッシュできますよ。罪悪感を持つ必要はないので、少し離れる時間を作ってみてくださいね。