妊娠後期(28〜40週)
入院・出産について
【里帰り出産とは?】メリット・デメリット・注意点を解説
「里帰り出産って聞いたことはあるけれど、具体的にどういう出産なの?」「里帰り出産のメリット・デメリットが知りたい」「里帰り出産をする上での注意点はある?」こんなお悩みを解決していきましょう。
里帰り出産について知り、退院後の子育てについて考えるきっかけにしてくださいね。
里帰り出産とは?
里帰り出産とは、出産前〜産後までの一定期間、実家に帰り近くの産婦人科で出産することです。自宅と実家が離れている人であれば、現在通院している病院とは違う病院で出産することになります。
帰省する時期は、妊娠32週〜34週くらい、遅くとも妊娠35週までには帰っておくようにしましょう。もしGWや年末年始など、交通機関の混雑が予想される時期と重なるようであれば、時期をずらしてくださいね。
自分の家に帰る時期の目安は、赤ちゃんの1ヶ月検診が終わったあとです。その理由は、1ヶ月検診は産んだ病院で行うことが基本だからです。
合計で出産前後の2ヶ月くらいを実家で過ごす人が多いですが、具体的な期間はパパや実家の両親と相談して決めましょう。
里帰り先の病院によっては、あらかじめ分娩予約が必要な病院もあるので注意してください。詳しくは「里帰り出産の注意点」の部分で説明します。
里帰り出産のメリット
里帰り出産には、以下のようなメリットがあります。
・体力回復、赤ちゃんのお世話に集中できる
・子育て経験がある家族が近くにいてくれるので安心感がある
・料理や洗濯などの家事を家族に甘えられる
「産後の身体は、交通事故と同じくらいのダメージを受けている」とも言われますが、産後はとにかく無理をせずにゆっくり過ごすことが大切です。
里帰り出産をしない場合は、退院してすぐに赤ちゃんのお世話から掃除や洗濯などの家事を自分たちでこなさなければいけません。しかし里帰りをしていれば、家事を家族に任せられるので、ママは赤ちゃんのお世話と体力回復に集中できますよ。
初めての子育てで分からないことがあっても、子育て経験のある家族に聞けるので安心感があるところも里帰り出産のメリットです。
里帰り出産のデメリット
一方で、里帰り出産には以下のようなデメリットもあります。
・病院が変わるので、妊娠〜出産までを同じお医者さんに見てもらえない
・家族と育児のやり方で意見が異なる場合がある
・パパと赤ちゃんが触れ合える時間が少なく、父親になった実感が湧きにくい
子育てに関する考え方・やり方は、両親世代と私たちの世代では変化しています。そのため、家族と意見が合わずストレスを感じてしまう可能性があります。
家族と意見が合わないことをパパに相談したいと思っても、近くにいないので寂しく感じてしまうこともあるかもしれません。
また、里帰りをすることでパパと赤ちゃんが触れ合える時間が短くなってしまいます。そのため、父親になった実感が湧きにくい、産後の育児の大変さを共有できない、という点もデメリットとして挙げられるでしょう。
里帰り出産の注意点
里帰り出産をする際には、注意すべき点もあります。
・出産可能な病院を探す
・分娩予約は早めに入れる
・現在通院している病院で紹介状を書いてもらう必要がある
里帰り出産を決めたら、どの病院で出産するのか早めに決めましょう。
人気の病院であれば分娩の予約がすぐに埋まってしまったり、そもそも里帰り出産を受け入れていない可能性もあります。インターネットや電話で確認しておくようにしましょう。
病院によっては、里帰りをする前に受診が必要な場合もあります。病院によってこのあたりは異なってくる部分なので、早めのリサーチをしておくことが大切ですよ。
そして、現在通っている病院に里帰り出産をする旨を伝えることも忘れないでくださいね。
まとめ:里帰り出産はパパや両親との話し合いが大切
里帰り出産をするためには、パパや両親の理解が必要になります。
話し合いがうまくいかないと、それ自体がストレスで疲れてしまうこともあるかもしれません。里帰り出産をしないという選択肢もふまえて、まずはパパと話し合いましょう。
自分の気持ちを伝え、パパの気持ちも聞き、出産・産後の生活について考えてくださいね。もし里帰り出産をするのであれば、両親にも伝え理解してもらえるよう話をすることが大切です。
里帰り中はサポートしてくれる家族に感謝をしながら、赤ちゃんのお世話は基本的にはママが行うようにしましょう。その理由は自宅に帰ると、子育てはママとパパで協力して行っていく必要があるからです。
家事や食事に関しては、地域のサポートや宅配、家事代行などのサービスもあるので、そこまで心配しなくても良いでしょう。どんなサービスがあるのか、事前に調べておくのも良いかもしれませんね。
里帰り出産をする人もしない人も、事前の準備が必要になってくることに変わりはありません。ママやお腹の赤ちゃんのことを最優先に考えてくださいね。
無事に元気な赤ちゃんに会えることを願っています。