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2022.10.31

妊娠後期(28〜40週)

妊娠・出産の基礎知識

0歳児から始めたい!簡単にできる語りかけ育児とベビーマッサージ

妊娠がわかってから楽しみに待っていた赤ちゃんとの対面。嬉しくて幸せな気持ちの中に、ちょっぴり不安な気持ちもありますよね。

「ミルクを飲んでいるか泣いているか寝ているかだけの赤ちゃんに、何をしてあげればいいかわからない」というお母さんにぜひやってみてほしいのが、語りかけとベビーマッサージです。

毎日のお世話の中で気軽に取り入れられるので、ぜひ試してみてくださいね。

生まれたその日から、たくさん話しかけてあげよう!

急に外の世界に出てきて不安な気持ちは赤ちゃんも一緒。聞き慣れたお母さんの声で、たくさん話しかけてあげましょう。

「まだ言葉もわからない赤ちゃんに、何を話しかければいいの?」「なんだか気恥ずかしくて…」という方のために、ポイントをお伝えします。

■お世話をするタイミングで話しかけてみよう

まずは、授乳やおむつ替えなどお世話のタイミングで話しかけてみましょう。

お世話のタイミングは1日に何度も訪れるので、たくさんコミュニケーションがとれますよ。

・おむつ替え

「うんち出たね」「おむつ替えようね」「きれいになったね」など、動作に合わせて声をかけてあげるのがおすすめです。

慣れてきたら、

「うんち出たの?じゃぁおむつ替えようか〜。お洋服脱ぐよー、おむつビリって音がしたね。今からお尻ふくよ〜冷たいけどちょっと我慢してね。」
「わーきれいになったね、すっきりしたね〜。お洋服着ようか、今日はしましまだね〜。」

と、これくらいたくさん話しかけてみてください。

毎日たくさんの言葉を聞いていると、赤ちゃんはだんだん理解できるようになってきます。言葉や思考力の発達にも良い影響がありますよ。

・授乳

「おなかすいたね」「おっぱい(ミルク)飲もうか」「ゲップしようね」など動作を説明してあげましょう。
何をされるかわからず不安なおむつ替えとは違い、授乳は赤ちゃんの意思で飲んでいるので、静かに見守る程度でもよいでしょう。

忙しい新生児育児の中、お母さんの唯一の休憩時間といってもいい授乳。
「授乳は常に目を合わせて」とも推奨されますが、目をつぶって飲む赤ちゃんも多いので、こちらを見てきた時に目を合わせて微笑むくらいでも充分ですよ。
テレビやスマホを見ながら授乳したからといって、発達に影響が出る可能性は低いでしょう。

・暇そうにしている時

ふとした瞬間に「なんだか視線を感じる…」ということはありませんか?
お母さんが自分の食事をとろうとしている時など、なぜかこちらを見つめていることがありますよね
まだ視力がおぼつかない新生児期ですが、お母さんの気配を感じて顔を向けているのです。

そんな時はぜひ、「お母さんこれからごはんだよ。今日はサンドイッチを食べるね」などと話しかけてあげましょう。

■目を見てやさしい気持ちで

視力は未熟な赤ちゃんですが、おなかの中で聞いていたお母さんの声はちゃんと認識しています。「聞く」ということは脳の発達を促す良い刺激にもなるので、ぜひ積極的に話しかけてあげてくださいね。

話しかける時は、名前を呼んで興味を引き付けてから、赤ちゃんの目線に合わせて、やさしい気持ちで声をかけてあげましょう。

聞きやすいように少し高めのトーンで話しかけてあげるのがおすすめですよ。

ベビーマッサージでやさしくスキンシップ

続いて紹介してするのは、お世話の中で簡単に取り入れられるベビーマッサージです。

マッサージによるスキンシップは、親子の愛着を形成するためにも非常に効果的です。

モチモチでやわらかい赤ちゃんの肌に触れていると、お母さんもなんだかリラックスできますよね。

ベビーマッサージと聞くと、講師に教えてもらいながらオイルを使用する本格的なベビーマッサージを思い浮かべる方も多いかもしれませんが、ここでは、スキンシップの延長として自宅でお世話のついでにできるマッサージを紹介します。

■毎日のおむつ替えで

おむつ替えはスキンシップのチャンスです。

お世話のついでに、足を持ち上げて軽く曲げ伸ばしをしてあげる、太ももから足先までさすってあげる、両足の裏をリズミカルにトントン合わせてみる、など足をやさしく動かしてあげるのがおすすめ。

寝ているだけの赤ちゃんにとって、軽い運動のような心地よさを感じてもらえるでしょう。

排便する力が弱い赤ちゃんの腸を動かす刺激にもなり、便秘解消の効果もありますよ。

■お風呂上がりの保湿タイムに

お風呂上がりの保湿タイムを活用して、全身のマッサージをしてあげましょう。
保湿剤を塗りながら全身をやさしく触るだけなので、とっても簡単です。
歌をうたいながら行うのも良いですね。

毎日時間をかけてじっくり触れていると、体温の違いや手の感触で「なんだかいつもと違う」という体調の変化にもすぐに気がつきます。
健康チェックの役割も果たしているので、一石二鳥ですね。

「手早く済ませなければ」と焦りがちなお風呂上がりですが、赤ちゃんの機嫌が良さそうなら、暖かい部屋でゆっくりスキンシップの時間をもってみてくださいね。

語りかけやスキンシップで赤ちゃんとの絆を深めよう

これから小学生、中学生と進んでいく子育ての中で、声かけは親子のコミュニケーションの基本となる大切なものです。

0歳児のうちからお母さんが適切な声かけをしていれば、自分の気持ちをしっかり表現できる自立した子に育ちます。

とはいえ「やらなければ!」とお母さんのストレスになってしまっては本末転倒。自然体でできるのが一番なので、無理のない範囲で取り入れてみてくださいね。

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