妊娠初期(4〜15週)
妊娠・出産の基礎知識
初産の方必見!はじめての妊婦健診はどんなことをする?
妊娠したら、妊婦健診を受けることになりますが、どのような流れで受けるのか、どのようなことをするのかわからない方もいるでしょう。
この記事では妊婦健診の大まかな流れや内容、また費用の目安についてもご紹介します。

妊婦健診の目的は?
妊婦健診は、妊娠中の母体の体調の確認と赤ちゃんの成長や発育状態を確認することが目的です。
妊娠すると、母体では大きな変化があるため、妊娠前までは健康であった人でもトラブルが起こる場合があります。
そのため、定期的な診察を受けて、その都度状態を確認することでトラブルが起こっていないか、変化がないかを確認するのです。
自分では全く変化がなく大丈夫だと思っていても、診察でトラブルが見つかる場合もあるため、必ず定期的に受診をしましょう。
妊婦健診の頻度は?
妊婦健診の受診の頻度は基本的には決まっています。
- 妊娠23週まで 4週間に1回
- 妊娠24週〜35週 2週間に1回
- 妊娠36週〜 1週間に1回
ただ母体の状態や赤ちゃんの状態によって頻度は変わるので、あくまで参考にしてください。
受診については医師の指示に従ってください。
妊婦健診の費用は?
妊婦検診にかかる費用ですが、妊娠は病気ではないので、保険ではなく自費になります。
各自治体で妊婦検診にかかる費用を一部助成してくれる制度があるので、利用しましょう。
妊娠が確定すると、母子健康手帳が交付されますが、その時に妊婦健診14回分の助成券も交付されるのです。
ただ、自治体によって助成金額の上限は異なり、無料で受けられる検査だけでなく、助成券を超える費用は自己負担となります。
検査の内容によって、必要な助成券を使用するため、1枚目から順番に使用するわけではありません。
受診票の記入欄にはあらかじめ必要事項を記入しておくと、産院での会計時にスムーズです。
また、費用は産院によって異なり、毎回自己負担額が5000円〜1万円程度かかる場合もあれば、検査の内容によっては1000円程度で済む場合もあります。
心配であれば、あらかじめ産院に確認しておくと安心です。
妊婦健診の持ち物は?
- 母子健康手帳
- 保険証
- 診察券
- 筆記用具
- お金
妊婦健診時には書類を記入することが多いので、筆記用具は忘れずに持っていきましょう。
妊婦健診の流れは?
妊婦健診がどのように進むのかをご紹介します。
病院によって多少異なりますが、内容に大きな差はありませんので、参考にしてください。

尿検査
尿検査は妊婦健診で毎回確認します。
尿検査は自宅で採取し産院に持っていく、もしくは産院で尿検査をすることになるので、産院の指示に従ってください。
初診では妊娠反応を確認しますが、それ以降の健診では尿糖で妊娠糖尿病、尿タンパクで妊娠高血圧症候群の兆候がないかを確認します。
1回+が出た場合であれば大きな心配は要りませんが、+や++が何度も続く場合はより詳細な検査をすることがあります。
血圧測定
血圧測定も毎回行います。
妊娠高血圧症候群の早期発見を目的に行い、収縮期血圧が140mmHg以下、拡張期血圧が90mmHg以下であれば問題はありません。
ただ徐々に血圧が上昇している場合は注意が必要です。
体重測定
体重測定も毎回行います。
急激な体重減少がないか、体重増加がないかを確認しています。
急激な体重増加は妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病を引き起こす可能性があるので、注意しましょう。
問診
医師との診察では毎回問診を行こない、赤ちゃんの状態や母体の状態を確認します。
検査があれば検査の結果も説明します。
不安なことや疑問点があれば、医師に確認しましょう。
腹囲や子宮底長測定
妊娠中期以降に測定しますが、産院によっては毎回行わないこともあります。
超音波検査
超音波検査は膣内から確認する場合と、お腹の上から確認し、赤ちゃんや胎盤の状態、羊水の確認をする場合があります。
妊娠初期は赤ちゃんの心拍の確認や子宮の状態、卵巣の状態を確認するため、とても重要です。
妊娠中期以降は必要に応じて検査を行い、切迫早産の兆候がないかを確認します。
血液検査
妊娠初期は血液型や感染症の採血検査、貧血や感染兆候がないかの確認、血糖値の値などを確認する採血検査を行います。
妊娠中期、妊娠後期にもそれぞれ1回ずつ行い、貧血がないかなどの確認を行います。
血液検査の結果、貧血が確認された場合は、食事やお薬で貧血の改善を目指しましょう。
会計
医師の診察や必要な検査が終われば会計をして終了です。
妊婦健診は必ず受診しましょう
母体と赤ちゃんの健康を確認するために、妊婦健診はとても重要です。
妊婦健診の流れを知っていると安心して受診ができるでしょう。
医師の指示に従って、必ず定期的に健診を受けてくださいね。
