妊娠初期(4〜15週)
マタニティライフの過ごし方
職場への妊娠報告はいつする?妊娠報告のタイミングや気をつけたいポイントを解説
職場への妊娠報告はいつする?妊娠報告のタイミングや気をつけたいポイントを解説
仕事をしている妊婦さんは、妊娠報告のタイミングに迷うことも多いのではないでしょうか。家族や親しい友人以外には安定期に入ってから報告する妊婦さんが多いようですが、職場ではどんなタイミングで報告すればよいのでしょうか。
上司には早めに報告しよう
直属の上司には、病院で順調な妊娠だと診断されたらすぐに報告するのがおすすめです。
「できれば安定期に入るまでは伝えたくないな…」と思う方もいるかもしれませんが、妊娠初期だからこそ必要な配慮もあるので、赤ちゃんのためにも職場のためにも、早めの報告がベターでしょう。早めに報告した方がいい理由を具体的に紹介します。
■つわりによる体調不良で休みがちになる
妊娠初期には、多くの妊婦さんがつわりによる体調不良を経験します。つわりには個人差があり、自分でコントロールできるものではないので、仕事に行けないほど症状が重いケースもあります。
そんな時に、理由をきちんと説明しないまま休み続けてしまうと、職場との信頼関係が崩れてしまうかもしれません。
早めに報告しておけば、滞りそうな業務を他の人に担当してもらうなどの対策を取ることができ、職場としても助かります。仕事の心配をせずにゆっくり休むことができますよ。
欠勤に備えて、普段から業務の進捗を共有しておく、マニュアルを整えておくといった職場への配慮も大切にしたいですね。
■職種によっては配置換えが必要な場合もある
妊娠中の体への負担が大きい仕事の場合、負担の少ない業務に転換してもらうことができます。
たとえば、重い物を取り扱う作業、頻繁に階段の昇降や全身運動が必要な作業、全身の振動を伴う作業などを行なっている場合は、負担の軽い業務に変更できるよう、法律でも妊婦さんの労働環境は守られているのです。
そのほかにも、「立ちっぱなしの接客業がつらい」「夜につわりが重くなるので夜勤が難しい」といった人それぞれの事情がありますよね。
そんな時は、早めに妊娠報告をして配置換えを検討してもらうのがおすすめです。
特別扱いを受けるようで言い出しづらいと感じるかもしれませんが、おなかの赤ちゃんを守るためにも早めに相談しておくようにしましょう。
ただ要求を主張するだけでなく、同僚や上司への感謝の気持ちや出産後もしっかり働き続けたいという意思を合わせて伝えると、好印象になりますよ。
■人事サイドも産休・育休を見据えた調整が必要になる
1人の社員が産休・育休で長期間抜けるとなると、職場としても人員の補充や業務の調整に向けて動かなければなりません。
こうした調整にはある程度まとまった期間が必要なので、職場に迷惑をかけないためにも早めに報告した方が良いでしょう。
報告の際には、産休・育休を取得して働き続けたいという意思や復帰時期も伝え、今後のキャリアについても相談できると良いですね。
どうしても安定期前の報告が心配な場合は、「まだ不安定な時期なので他言しないでください」とはっきりお願いしてしまうのもアリですよ。
親しい同僚でも安定期に入ってから報告しよう
上司以外の同僚には、たとえ親しい間柄であっても安定期に入ってからの報告がおすすめです。その理由と例外が生じるケースについて、以下に説明します。
■噂が広がってしまうと何かと面倒
妊娠初期はまだ何が起こるかわからない時期です。同僚に報告して噂が広まってしまったら、万が一のことがあった時、つらい思いをすることになってしまいます。
また、まだ初期にもかかわらず噂が広まってしまうと、産休までの業務に不都合が生じる恐れもあります。特に、長期にわたるプロジェクトチームに参加している場合や重要なポジションについている場合、顧客にまで広まってしまう場合などには注意が必要でしょう。
安定期に入り、産休に入る時期や業務を引き継ぐ相手などがある程度決まってから報告すると、いらない憶測を生む必要もなくスムーズですよ。
■迷惑をかける可能性が高い相手には話しておこう
ただし、同じ業務を分担して行っているなど、妊娠による体調の変化で迷惑をかける可能性の高い相手には、早めに話しておいた方が良いでしょう。
早めに説明しておけば、急な欠勤や体調不良にも理解が得られ、妊娠中も働きやすくなります。信頼関係をしっかり築くのが大切ですね。
おなかの赤ちゃんを一番に考えて働こう
おなかの赤ちゃんのためにも、職場には早めに妊娠報告をするのがおすすめです。妊娠中は何よりもおなかの赤ちゃんのことを一番に考え、無理をしないように気をつけながら働きましょう。