妊娠後期(28〜40週)
入院・出産について
陣痛を乗り切るコツとは?あると便利なサポートグッズもご紹介
陣痛対策に向けて事前対策を学びましょう
はじめての出産では陣痛のイメージが掴みづらく、不安になる妊婦さんも多いのではないでしょうか?
事前に陣痛対策やコツをつかむことで、不安を軽減し余裕を持ってお産に臨めます。
今回は、陣痛を乗り切るためのコツとおすすめのサポートグッズをご紹介します。
自宅待機の間にやっておくことは?
入浴する
産後しばらくの間はゆっくり入浴できず、シャワーも数日間はできないこともあるため、前もって入浴をしておくと安心です。清潔のためだけではなく、リラックスすることでお産を進める効果もあります。
ただし、破水してしまった場合は入浴は避けてください。破水により子宮の中に感染を起こすことがあります。清潔なナプキンを当ててすぐに病院に向かいましょう。
陣痛室での過ごし方
食事をきちんととる
お産は長時間にわたります。乗りきるには体力が必要です。エネルギー不足では陣痛も弱くなってしまいます。陣痛の合間に食べられるものを少しでも食べるのがいいですよ。
- ゼリー飲料
- おにぎり
- パン・サンドウィッチ
- シリアルバー、バランス栄養食などの栄養補助食品
- 一口サイズのチョコレート
などの、気軽に口に入れられるものがおすすめです。食べることが難しければ、水分だけでもとりましょう。
とにかく歩く
無理のない範囲で部屋の中を、許可があれば、病院の廊下や階段などを歩きましょう。
ただ歩くのではなく、しっかりと足を上げて負荷をかけるのが効果的。
赤ちゃんは産道の出口に向かって下がっているところなので、歩いて重力をかけることでお産が進みます。
仮眠を取れそうならば仮眠を
疲れが溜まると陣痛が弱くなります。陣痛と陣痛の間は、お母さんだけでなく赤ちゃんにと っても大切な休憩の時間です。力を抜いて目を瞑り、リラックスしてみましょう。少しウトウトするくらいでも大丈夫です。体力が温存でき、良い陣痛がつき始めます。
トイレに行く
陣痛があると、トイレに行くのが億劫になったり、陣痛があるために尿意や便意を感じにくくなったりします。ですが、膀胱がいっぱいだと子宮の収縮を邪魔してお産が進みにくくなります。
「しばらくトイレに行っていないな」と思ったら、陣痛の合間を見てトイレに行くのがいいですよ。
いきみ逃しのコツ
息は止めずに吐くことに集中
いきみ逃しのコツは呼吸法にあります。「ヒッヒッフー」の呼吸を行う「ラマーズ法」は近年ではあまり用いられなくなり、現在では「ソフロロジー法」と呼ばれる呼吸法が主流となっています。
ソフロロジー法は、長く息を吐くことで体をリラックスさせます。息を吐ききって自然に吸い込むことで、呼吸を止めることなく、体の力を抜いていきみ逃しを行うことができます。
「フーーーーー」と口から長く吐きます。痛みが来ても息は止めずに、吐くことに集中してみてくださいね。
×痛みに耐えて息を止めてしまうと、赤ちゃんに酸素が届かなくなってしまいます。
×息を吸うばかりの呼吸になると過呼吸になってしまいます。
腹圧をかけないようにする
いきみは強い便意に似ています。便意を我慢するのはとても辛いですよね。力を抜いて、吐く呼吸に集中しましょう。それでも逃しきれず、いきみたいときは、息を吐きながら最後だけ「ウン」と軽く腹圧をかけてもいいでしょう。
少しでも楽な姿勢を探す
ベッドの上でじっとしているよりも、少しでも楽な姿勢を探しながら過ごす方が、血行も良くなり、お産が進みやすくなります。
横向き寝
背中を丸めて、三日月のような形になりましょう。ひざを曲げ、クッションや抱き枕を足の間に挟むとリラックスでき痛みも和らぎます。
立つ・スクワット
立つときは、足を肩幅に開き、壁に両手をつくと安定します。また、スクワットの姿勢は、骨盤を開き、重力によって赤ちゃんの頭が下がってくるので、お産を進めるのに効果的です。
座る
足を閉じて座るよりは、少し開いて座ることで骨盤が開き、赤ちゃんが下りてきやすくなります。ベッドの上でしたらあぐらをかくのもおすすめです。
四つんばい
お尻だけ高く上げ、上半身は寝転がる姿勢も良いでしょう。四つんばいは赤ちゃんが向きを間違えているときにも効果的です
お役立ちグッズ7選
- ストローつきペットボトルキャップと飲み物 ★★★★★
声を出すので、のどにうるおいが欲しくなります。ストローがあると寝たまま飲めるので便利です。
- うちわ ★★★★
陣痛中はとにかく暑くなります。
- リップクリーム ★★★★
どうしても口呼吸になるため、唇が渇いてガサガサになりやすいです。そのままだと集中しづらいので、気になる方は持参するといいですよ。
- タオル ★★★★
汗ふき用と、陣痛中に握る用の2枚あると便利です。タオルを握ることで安心感が得られたり、痛みが紛れたりします。
- テニスボール&ゴルフボール ★★★★
産婦さんによって好みがあるため、可能ならば2種類ともあると良いでしょう。
- カイロ ★★★
温めることで、陣痛緩和&促進の効果があります。
- クッション ★★
しがみついたり、もたれたりと大活躍。かさばるのでためらいますが、可能なら持参するのがおすすめです。
心にゆとりを持って安心してお産に臨みましょう
いかがでしたか?「辛い・キツい・痛い」とイメージされる陣痛ですが、事前にしっかり準備ができていると心にゆとりが持てますよね。サポートグッズは入院前にご準備が必要となります。
ぜひ、ご自身に合ったものを選んでくださいね。