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2026.9.3

妊娠中期(16〜27週)

マタニティライフの過ごし方

妊婦の発熱と赤ちゃんへの影響|38度以上の受診目安と市販薬の注意点

妊娠中に突然の発熱があると、「お腹の赤ちゃんに影響が出ないか」と不安になりますよね。妊娠中は免疫のバランスが変化し、普段よりも風邪や感染症の影響を受けやすくなるといわれています。だからこそ、熱っぽさを感じたときにどう行動すればよいかを事前に知っておくことが、いざというときの安心につながります。この記事では、妊婦さんの発熱が胎児に与える影響や受診の目安、服用できる薬の種類、自宅でできる対処法まで、わかりやすく解説します。

妊婦の発熱による胎児への影響と38度以上の受診目安

妊娠中はもともと体温がやや高めになる傾向がありますが、38度を超える高熱が続く場合は注意が必要です。高熱そのものよりも、発熱の原因となっている感染症が赤ちゃんに影響を及ぼす可能性があるため、早めの対応が大切です。

38度以上の高熱や強い症状がある場合の即時受診

38度以上の発熱が半日から1日以上続く場合や、激しい頭痛、息苦しさ、お腹の張りや痛み、赤ちゃんの胎動がいつもと違うと感じる場合は、様子を見ずにすぐに産婦人科を受診してください。妊娠週数によっては早産につながる可能性もあるため、早めの受診が安心につながります。反対に37度台の微熱で、ほかに気になる症状がない場合は、妊娠に伴う体温の変化であることも多いため、まずは自宅で体調を確認しながら過ごしても問題ないケースがほとんどです。ただし、熱の高さにかかわらず「いつもと違う」と感じたときは、我慢せずにかかりつけ医へ相談する姿勢が大切です。

妊娠初期から後期までの時期別リスク

妊娠初期は胎児の体の基礎となる器官がつくられる大切な時期のため、高熱が長く続くと発育への影響が心配されますが、通常の風邪程度の発熱で過度に心配しすぎる必要はありません。多くの場合、発熱そのものより原因となる感染症の種類が影響の大きさを左右します。妊娠中期は比較的体調が安定しやすい時期ですが、感染症への抵抗力が落ちていないとは限らないため、引き続き注意が必要です。妊娠後期になると、発熱による体力低下や、咳がひどいときの腹部への負担が子宮収縮を招き、早産のリスクを高めることがあるため、無理をせず早めに休養をとりましょう。どの時期であっても、不安なときは一人で抱え込まず医師に確認することが安心への近道です。

妊娠中に服用可能な解熱鎮痛剤と市販薬の注意点

熱がつらいときに市販薬に頼りたくなる気持ちはよくわかりますが、妊娠中は自己判断での服用を避け、必ず医師や薬剤師に相談してから使用しましょう。

アセトアミノフェン成分のカロナール服用

カロナールなどアセトアミノフェンを主成分とする解熱鎮痛剤は、妊娠中でも医師の指示のもとで使用できる代表的な薬です。長年にわたり世界中で使われてきた実績があり、他の解熱鎮痛剤と比べても比較的安全性が高いとされているため、産婦人科で処方される際の第一選択薬になることが多い成分です。とはいえ、自己判断での増量や長期間の連用は避け、決められた用量・回数を守ることが大切です。効果が感じられないからといって間隔を詰めて飲んだり、他の解熱剤と併用したりすることのないよう注意しましょう。

ロキソニンやイブプロフェンを含む禁忌薬

ロキソニンやイブプロフェンなどのNSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)は、特に妊娠後期において胎児の血管(動脈管)を収縮させたり、羊水量を低下させたりするおそれがあるため、禁忌とされています。頭痛薬や生理痛用の鎮痛薬として普段から使い慣れている方も多い成分ですが、妊娠中は自己判断での使用を避けてください。市販の風邪薬や解熱鎮痛薬にもこれらの成分が含まれていることがあるため、購入前には必ず薬剤師へ妊娠中であることを伝え、配合されている成分を確認してもらいましょう。手元にある薬を飲んでよいか迷ったときも、自己判断せず医師や薬剤師に相談するのが安心です。

妊婦の発熱を引き起こす主な原因疾患

妊婦さんの発熱の原因は、多くの場合ごく一般的な感染症ですが、中には注意が必要な病気も含まれています。

インフルエンザや新型コロナウイルス感染症

インフルエンザや新型コロナウイルスは、38度を超える高熱や強い倦怠感、関節痛を伴うことが多く、重症化すると母体の体力低下につながる可能性があります。周囲で流行している時期に似た症状が出た場合は、自己判断で様子を見続けず、早めにかかりつけの産婦人科に相談しましょう。予防接種の時期や可否について迷っている場合も、あわせて確認しておくと安心です。また、発熱に腰や背中の痛み、排尿時の違和感を伴う場合は、妊娠中はホルモンの影響で尿路が広がりやすく感染しやすいことから、腎盂腎炎の可能性もあるため注意が必要です。

頭痛や喉の痛みを伴う風邪症状

喉の痛みや頭痛、鼻水、軽い咳といった一般的な風邪症状の場合も、妊娠中は自己判断せず、症状の変化を確認しながら無理をしないことが大切です。数日安静にしていても改善しない、あるいは日に日に症状が強くなる場合は、単なる風邪ではない可能性もあるため受診を検討しましょう。市販の風邪薬には複数の成分が配合されていることが多く、妊娠中は避けたい成分が含まれることもあるため、服用前の確認を忘れないようにしましょう。

産婦人科への電話相談と受診時の確認事項

体調に不安を感じたら、まずは電話でかかりつけの産婦人科に相談するのが安心への近道です。

夜間や休日の緊急連絡先への相談

夜間や休日で医療機関の窓口が閉まっている場合は、地域の救急相談窓口や、母子健康手帳に記載されている緊急連絡先を活用しましょう。かかりつけの産院からあらかじめ夜間の相談方法を案内されている場合は、その手順に従うと安心です。電話で相談する際は、現在の妊娠週数、熱の高さと続いている時間、頭痛やお腹の張りなど他に気になる症状があるかを整理して伝えると、適切な指示を受けやすくなります。「様子を見てよいか」「今すぐ受診すべきか」を遠慮せずに確認することが、自分と赤ちゃんを守る行動につながります。

内科受診時の妊娠報告と医師への伝え方

発熱の症状によっては内科を受診することもありますが、その際は必ず妊娠していることと、現在の妊娠週数を最初に伝えてください。病院に着く前に電話で妊娠中であることを一言伝えておくと、案内がスムーズになります。あわせて、これまでの経過や症状の強さ、服用中の薬があれば正確に伝えることで、医師も安全な薬を選びやすくなります。

自宅でできる安全な解熱対策と水分補給

受診までの間や、症状が軽い場合には、自宅でのケアで体を楽にしてあげましょう。

脇の下や首筋の冷却による体温調節

首の後ろと脇の下

太い血管が通っている首の後ろや脇の下を冷やすと、効率よく体温を下げる助けになります。保冷剤をタオルで包んで、心地よいと感じる範囲で当てましょう。

脚の付け根

脚の付け根(そけい部)も同様に血管が集まっている部分です。無理のない範囲で冷やし、体を締め付けない服装で過ごすと楽になります。

経口補水液による脱水症状の予防

発熱時は汗や呼吸によって水分が失われやすく、脱水症状を防ぐことが重要です。経口補水液や麦茶などでこまめに水分補給を行い、食事は消化のよいおかゆやスープなど、無理なく食べられるものを選びましょう。

まとめ

妊婦の発熱は、38度以上が続く場合や強い症状があるときは、様子を見ずに早めの受診を心がけることが安心につながります。市販薬は自己判断で使わず、必ず医師や薬剤師に相談してから服用しましょう。受診までの間は、首筋や脇の下を冷やし、経口補水液でこまめに水分補給を行うと体が楽になります。無理をせず、赤ちゃんと自分自身の体調を最優先にして過ごしてくださいね。

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